地域で活躍する薬剤師として、「学校薬剤師」という言葉があります。
「学校保健安全法」第二章学校保健 第一節 第六条「学校環境衛生基準」では、「学校薬剤師は、学校における保健管理に関する専門事項に関し技術及び指導に従事する」とあります。学校薬剤師は、学校環境衛生の保健管理に係わり、検査結果により適切な指導助言を行う事が求められています。
環境衛生とは、人が健康な生活をおくるための周囲の環境保全や環境改善を図る事です。
学校薬剤師は、薬の教育はもちろんのこと、湿度・二酸化炭素濃度・照度・気流・騒音・粉塵検査、薬物乱用防止活動、水質検査、化学物質の中毒そして日常の消毒に至るまで幅広い指導助言活動をしています。
「薬剤師」は薬だけの専門家という印象がありますが、分野としてとても広いということがわかります。
学校保健委員会にも参加し、指導助言も行っています。子供達そして生徒達のために大変貢献度が高い職能だと思っています。
学校に関係する多くの人に知っていただきたい事。それは、環境衛生のために一生懸命取り組む専門家がいるということを。
学校薬剤師 高野由博